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「ふすま(襖)」のある暮らし

日頃のお手入れ法




ふすまの耐久性
紙や織物で出来ているふすま紙は、永年使用しているうちに経年変化として色の褪せや煤けから、退色が起こります。陽に当たるところはより早く褪せていきます。これはやむをえないことで、時代の箔がつくという考え方もありますが、新しいふすま紙のすがすがしさは失われてゆきます。インテリア効果としては、材質によって、3年、5年、10年程度で張替えのタイミングがくると判断してください。

ふすま紙を張替えることで、新品同様にすがすがしい空間の演出が簡単にできます。これがふすまの最大の長所であるといえます。ぜひお試しください。
ふすまの強度について
ふすま(襖戸)には様々な内部の構造があります。したがってそれぞれの構造により、ふすまの強度に差が生まれます。たとえば板を構造に使っているふすまは比較的強度が高く、また木の中骨に紙を幾重にも張った和ぶすまであれば、その柔らかな肌合いを楽しめますが、比較的 突きや切り裂きには弱いという性質があります。

ふすまに上張りされているふすま紙も、手漉きの和紙から天然・合繊の繊維織物など、様々な種類があります。したがって、和紙は和紙の、織物には織物の、長所と短所があります。 一般的には、布や紙で作られているふすま紙ですから、落書きや筆記具での悪戯書きは致命傷となります。またシミがつくような液体などの汚れに弱いので、こうした異物が付着した場合には、すぐに拭き取り汚れが残らないように対応してください。

特に和ぶすまをお使いの場合は、ふすまの表面に家具の角や刃物、鋭利なものなどが当たらないように気をつけてください。また子供たちが戯れてふすまに倒れこんだりしないように注意しましょう。こうした激しい衝撃を受けなければ、ふすま・・ふすま紙は、永い期間お使いいただけます。
ふすま紙の破損(破れ・凹み)防止対策
お使いのふすまの内部構造がどのようになっているかを日ごろから意識しておかれることをおすすめします。ふすまには「和ぶすま」「量産ぶすま」などがあります。

「和ぶすま」は格子状の骨組の上に幾層かの異なる紙が下張りされていて、その上にふすま紙が貼られています。押してみると弾力があり、保湿効果、保温効果、異臭を吸着する効果などがあります。ふすま紙の種類の強度にもよりますが、強い突きの力や裂きの衝撃には比較的弱い性質を持っています。これは体をぶつけたときに痛くない、やさしい建具であるともいえます。

  和ぶすまの構造図
ふすまの汚れ対策
ふすまのシミやカビの多くはふすまについた汚れから発生します。カビやシミは、いったん目立つようになると、もう元通りに戻すことはできません。ふすまの汚れについては毎日のお掃除のときに、気をつけておきましょう。

小さなシミなどの汚れについては、気にしだすといっそう気になるものです。生活空間を取り巻く日常使いの用具ですから、次第に汚れていくのはやむをえないものと考えましょう。
ふすまの引き手まわりの汚れ防止対策
ふすまでもっとも汚れがつきやすい部分は引き手まわりです。ふすまを開け閉めするときには、ふすまの表面が紙や織物であることに気をつけて、なるべくしみや汚れのつかないように心がけることが、永くふすまをご利用いただくためのコツです。

ついうっかりぬれている手で引き手のまわりを触ってしまったりして、永年のうちに、汚れが目立つようになりがちです。

このようなときには、やわらかい消しゴムで、丁寧に汚れを落としてみてください。油性の汚れなど取れないものもありますが、煤けの様な汚れは落ちることが多いようです。

また、汚れのひどいときの応急措置としては、引き手をはずして引き手の周りに、ふすまの図柄に合った好みのふすま紙を貼る方法も効果的です。

なお新しくふすま紙を張替えたときに、引き手まわりに防水スプレーを吹きかけておくと、汚れが付きにくくなり、また付いた汚れが拭きとりやすくなります。ぜひお試しください。
日ごろのお手入れ法
ふすまを美しく保つ掃除のコツとして、

  1. ハタキなどで埃を払う
  2. 汚れをつけたらすぐに処理をする
  3. 敷居についたゴミや敷居とふすまの底との間に挟まっているゴミは竹串や楊枝などでとる
  4. 縁や引き手は乾拭きをする
  5. 縁についた傷が目立つ場合は同色の塗料で補修をする

などを心がけてはいかがでしょうか。